日本司法通訳人協会は、1992年に大阪で設立された法廷通訳人の任意団体です。
外国人のライフラインとなる司法通訳に関しての問題提起や改善の提言を行なっています。
もし外国で逮捕され、取調べを受けることになったら、そして法廷に立たされることになったら、と考えると、司法に関する通訳の重要性が少しでも想像できると思います。
日本司法通訳人協会によると、法廷通訳人は2005 年4月現在、日本全国で 3,772 人が登録されています。
しかし、司法通訳人の資格制度はなく、語学力は自己申告で、試験などもないのが現状です。
裁判官が面接をし、その面接官の判断で通訳人リストに搭載されます。
日本司法通訳人協会は、こうした現実は、実力が明確に規定されていない中、どういった通訳人が担当するかで、被告人の命運が決まる不公平が生じる可能性がある、と警告しています。 |